日本の「家庭科」ありがとう

10/06/2021

Sewing アメリカ生活

 アメリカに渡って当初は
「子供の就学時期が来たら、あなたがアメリカで仕事していても、私は子供と一緒に日本に帰って日本の教育を受けさせる」
と夫に宣言していた私ですが

上の子の就学時期には
自分たちの環境は、治安のよくて育児もしやすいほどよい田舎(今住んでいる町)に移り住み、夫の仕事もほぼ終身雇用状態になっていたし

幸か不幸か日本の教育状況も、自分が受けた頃程は魅力的でないなぁと感じたこともあり(私がアメリカナイズされてしまったせいもあるかも。PTAのうわさもネガティブなものが多かったし)

家族がアメリカと日本に別れて暮らすのもなんだかな??と思い、うちの子たちには地元の小学校に通わせました。(日本人学校は通うには遠すぎて諦めた。その代りに進研ゼミを取っていて何とかぎりぎりやらせていました。)

その娘たちも大学生になった今、昔「穴だらけ」だと思っていたアメリカの学校教育も悪くはなかったな、と肯定的に見ています。
(高校時代に理数系が全滅だった自分と比較すると、個人レベルで無理のない授業選択ができる良さ。ただし競争の少ない中西部の田舎だからかもしれません。)

ただ、今でもやっぱり日本のカリキュラムっていいよな。。と強く思う場面はあって。。

その教科は「家庭科」

日本では小学校のカリキュラムで全員ミシンを扱ったり料理をしたりしますよね。
家庭科ではないけれども小6の時、糸鋸で何か工作したのも楽しかった思い出の一つです。

アメリカの場合小学校ではこういった授業はありません。
中学の選択授業で、家庭科らしいものとして Baking, cooking, sewingなどがそれぞれ半年授業としてあるくらいです。それらの授業を選択しなければ、学校でそういったことを学ぶ機会は一切ありません。

で、話は変わりますが

私はうちの町にある ”夫について来て外国(アメリカ)で暮らす羽目になった外国人女性達”が孤独にならないために集まる、アメリカ人女性主催で始まったOrganization(団体)に長年参加しています。(もうかれこれ53年の歴史を持っています。)

最初の頃は、自分も外国人の一人としてただ楽しむためだけに参加していましたが、今ではそこでのアクティビティの一つのSewing Group で、初心者向けの 「ミシンで何か作ってみる」お手伝いをしています。

初心者でも作れる簡単なモノのパターンを探して、材料を整えて、週一回の集会の時に作り方を教える、というものです。

ここでの(ある意味)カルチャーショックが、

ミシンを触ったことがない人ばっかり!!

なのでした。

というか、日本人以外ではみんな?というくらい。

というのも
日本人以外でミシンを触ったことがある人は、ほとんどみなもう初心者ではなく必要に応じて(=ズボンのお直しとか)ミシンを使える
(のでこのグループには参加しない)

つまり
日本人は小学校では習ったけれども
「もう全部忘れちゃったから」=初心者なのが
他の国の人の場合は初心者=ミシン触ったことありません
電源も入れずにミシンの前に座って「動かないんだけど?」という人もいます。

で、ここで教える側としての苦労。。。

同じ初心者でも、ミシン触ったことある人とまったく初めての人とでは教え方/伝わり方が断然変わってくるという事。

こちら(私)はただでさえ、英語が未熟な外国人。
と言いたくてもすぐには Thread, Needle と出てこない。

一方教わる方も英語が母国語でないのに

ミシンの使い方を教えるって。。。すごく大変です。ほとんど無理!レベルw。

「ペダルを踏んで」ってどういえばいいんだ? 
縫い終わって布を引っ張り出す時に
「針が布に刺さっているから、針を上げて」「フットを上げて」
「右横の丸い所を手前に回して針が一番高い所に来るようにすると、縫った布をすっと引っ張り出せるよ」
とかいうのを英語でスラスラなんて言えるもんか!!苦笑。

なんか、英語でミシンの使い方を教えるのが大変だと言いたいのか
小学校でミシンの使い方を習える日本の教育カリキュラムが良いと言いたいのかわからなくなってきましたw。が!

うまく使いこなせなくても、使い方はすっかり忘れてしまっていても
一度は使ったことがある、触ってみたことがあるってすごくいいカリキュラムなんだよ。日本の家庭科、素晴らしい。そしてありがとう!!

と強く思ったという事を言いたかったのでした。

ところで。。。主にアジア諸国の女性たちですが、
彼女たちはミシンは触ってみたことはなくても、刺繍だったり手縫いだったりは
学校で学ぶのか家庭で学ぶのかはわかりませんが、すごく上手です。
彼女たちの今も日常的に着る民族衣装の刺繍の繊細さなどを見ると素晴らしく、そういった文化が生活に根付いているんだなぁ、と感じ尊敬もします。
そして器用なので、一度ミシンの使い方を覚えると自分でどんどんいろんなものを縫うようになっていきます。

私はアメリカに来てアメリカンキルトを習ってからミシンを使う様になりましたが
一方で、習うまではしなくても、この様に他の国の文化を肌感覚で垣間見える今の環境(町)に住めて良かったな、と思って暮らしています。

脳みそフル回転で英語でミシンの使い方を教えて、家に帰って死ぬほどぐったりしてもね。😉

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日本語が好き、英語は苦手。なのになぜかアメリカ暮らし27+4年(夫は日本人)。 娘二人も社会人になり アメリカ中西部のEmpty Nestでのんびり暮らしつつ、思うところを綴っていこうかなと思っています。

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